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2015年06月26日

ザンジバルからの手紙

現3年生が1年生の時に部長しており、現在は青年海外協力隊の隊員としてアフリカ・ザンジバルにて活動している上原拓先生から、手紙が届きましたので紹介します。

具志川商業高校野球部の皆へ
  三年生の皆、これまでの野球生活は長かったかな?それとも短かったかな?どちらにしても、高校野球ではこの選手権が最後の大会になりますね。人はよく、悔いの無いようにと言いますが、どんなに時間をかけて準備してもどんなに練習をしてきたとしても悔いは残るものと僕は思います。僕だって、中体連での後悔、選手権での後悔、大学生活での後悔、大人になってからの後悔、これまで経験してきた後悔を糧にして今を生きています。ただ、皆はそれができるだけ小さなものであるように日々取り組んできたはずです。勝ち試合にも反省材料があるように、今大会での勝負から得られる小さな悔いを今後の長い人生に生かすことのできる人であってほしいと思っています。
 一年生の時には真玉橋先生と僕、二年生では友利先生と安里先生、そして今は上原先生と多嘉山先生の指導を受けていますね。もしかしたら、前監督と現監督の指導方針が違うことがあったかもしれません。何を信じたらいいのだろうかと、皆にも大きな戸惑いがあっただろうと想像します。ころころと指導者が変わることを、僕は決して良いことだとは思いませんが、悪いことばかりでもないように感じています。それは、他チームの選手より多彩な考え方を知ることができたのではないかと思うからです。僕らのような指導者だって完璧な人間に会うのは難しく、それぞれが持ち合わせる良い点、悪い点、それぞれを見て学べた三年間だったのではないでしょうか?このことは今後の人生に大いに生かすべきです。織田信長の家来になるまでの約二十年間、転々と何名もの主君を変えて良い点を吸い上げ、どんなに小さな仕事にも忠実に向き合ってきた豊臣秀吉を知っていると思います。彼は最初から天下人・豊臣秀吉だったのではなく、日吉として京針や焼き物を売り歩き、草履取りでは寒い夜に草履を温め、木下藤吉郎として台所奉行では薪の消費を節約し、工事奉行では一ヶ月の仕事を3日で納めました。大志を抱きながら与えられた環境に感謝し、その中で小さな仕事を忠実に積み重ねた結果、天下人・豊臣秀吉になったのです。戦国時代と平成とでは大きく違いますが、その生き方は現代に生きる僕たちも見習いたいものです。
 さて話がだいぶズレましたが、28日が一回戦だと聞いてます。相手がどこであろうと、自分たちの野球をするだけですよね。これまで皆を支えてくれたマネージャーの子たちや保護者の皆さま、グランドで指導してくれている上原先生と多嘉山先生に元気な姿を見せてあげてください。それがきっと恩返しの一つになるだろうと思います。GOOD LUCK!!

 PS 校歌斉唱はザンジバルまで聴こえる声でお願いします。笑。
                                                           アフリカ人 上原 拓


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Posted by gusyo89 at 23:32│Comments(0)その他
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